自己分析
自己分析って自分のことだから、あえて時間を取らなくても分かっていると思いがちではありませんか?自分のことを理解できていない人は世代に関わらず多いです。
転職活動において、自己分析は非常に重要なファーストステップとなります。
自己分析をしなければ、軸がないまま活動を進めてしまい、自分に合わない企業を選んでしまう可能性があります。そうすると結果的に転職を繰り返すことになるかもしれません。
自己分析の方法としては以下のような進め方をお勧めします。
- 「なぜ転職をしたいのか」自分に自問自答する
- 自分がやりたいことを書き出す
- 自分の経験を振り返る
- 成功したこと、失敗したことを洗い出す
- 自分にできることを書き出す
- 「自分がやりたいこと」と「自分にできること」を社会的ニーズと照らし合わせる
- 今後の希望するキャリアを整理する
このような流れで自分の頭を整理することで、軸を持った転職活動ができ、転職した企業でのミスマッチを防ぐことができます。なにより自分が輝ける場所で、イキイキと働くことができるでしょう。
1.「なぜ転職をしたいのか」自分に自問自答する
転職希望者との面談では初期段階で「転職したい理由」を確認します。転職理由は人それぞれですが、「会社が自分の実績を評価してくれない」、「人間関係に悩んでいる」、「年収を上げたい」、「自分のやりたい仕事ではない」など様々です。ただよく話を聞いていると、転職したい理由の本質がズレているケースもあります。
自分の状況をしっかり分析をし、転職に対する軸を整理することが重要です。
2.自分がやりたいことを書き出す
自分のやりたいことが分からないという人は少なくありません。自己分析の段階では、これまでのキャリアに縛られず、子どもの頃の自分にまで遡って、好きなことを書き出すことも良いでしょう。好きなことをだけで仕事ができるというわけではありませんが、自分のやりたいことをたくさん書き出し、仕事に活かせることで、楽しんで努力できる環境を手に入れることができます。
やり方として「自問自答」を何度も何度も繰り返すことをお勧めします。
「子どもの頃に夢中になったことは?」
「何をしている時がワクワクするか?」
「1ヶ月休めるとしたら何をするか?」
「お金に不自由がなくなった状態になれば何をするか?」
など。
一問一答で終わらせないようにしましょう。「なぜ」を繰り返すことで本質が見えてきます。
例えば私の場合、学生時代はサッカーに明け暮れていました。サッカーのことで頭がいっぱいで、とにかく楽しかったことを覚えています。ただサッカーというスポーツが好きだったというよりも、同じ目標を持った仲間と競争しあって、支え合ってチーム力で上を目指していく環境が楽しかったということがわかりました。これは「なぜ?」を繰り返したことで理解できたことです。サッカーを仕事にすることはできませんが、「チームで競争しあって、高め合い、上を目指していく」ことは可能です。そんなマインドを持った会社であれば、自分らしく働くことができることを自覚でしました。
自分自身の「やりたいこと」を自覚するためにも、自問自答を行いましょう。
3.自分の経験を振り返る
自分だけのキャリア年表を作成しましょう。新卒で入社した会社から現在までを振り返ることでキャリアの整理ができます。具体的には、仕事内容、成功・失敗体験、得られた成長、その時に感じていた気持ち、私生活の変化などを、書き出すことが重要です。
キャリアの振り返りを行っていることで、職務経歴書の作成もスムーズになります。
4.成功したこと、失敗したことを洗い出す
どのような成功または失敗を経験したか「事実」を記入し、その時の印象に残っているエピソードを挙げましょう。
成功経験や失敗経験があったことで、今の自分があるということを認識することが重要です。また面接の場でも実体験のエピソードほど具体性があって根拠を感じることはありません。
さらに自分はどんな状況に身を置き、どんな体験をすると成長を遂げられるのか、やる気が高まるのかを自己理解することも重要です。
5.自分にできることを書き出す
過去の成功体験や、実績を出したこと、成長した瞬間を振り返れば、そのあとは「自分の武器」を整理します。いわゆるこの武器が職務経歴書にアピールするスキルとなります。
その時のポイントは今の会社でしか通用しないスキルを避けることです。他社でも活かせる、評価してもらえる、貢献できるスキルを書き出しましょう。
また自分にできることは第三者に聞いてみるのもお勧めです。自分では気付いていない、自分の強みは意外とあります。上司や先輩、同僚、後輩、部下、取引先などに、質問を投げかけると、思いも寄らない強みが見えることがあります。
他己分析も取り入れて、深みのある「自分にできること」を整理してください。
6.「自分がやりたいこと」と「自分にできること」を社会的ニーズと照らし合わせる
「自分がやりたいこと」と「自分にできること」を整理できれば、それが社会的なニーズを合っているかを確認します。社会で必要とされていなければ、キャリアを作ることができません。
世の中のニーズを理解し、どうリンクさせられるかを見定めることが重要です。
社会的なニーズはニュースを見たり、転職サイトを見ることも大事ですが、キャリアコンサルタントに確認することで正確な情報を得られることができます。
7.今後の希望するキャリアを整理する
「自分がやりたいこと」を書き出し、「自分にできること」を自己理解でき、さらにその2点が社会的なニーズに合っているかを整理できれば、次にその考えを踏まえた上でどうキャリアを形成していきたいかを考えましょう。
「自分がやりたいこと」を軸にして、「自分にできること」を噛み合わせることができれば、理想のキャリを構築することができます。
5年後、10年後に自分はどうなっていたいのか。その時、自分はどんな気持ちになっているかまで、考えておきましょう。