一次面接のポイント
一次面接で人事担当が見ている3つのポイント
1.会社に定着するかどうか(転職理由)
※現職が3年未満の人が特に注意
⇒同じことを繰り返すと思われる
・重要な2つのポイント
- 現職の環境と自分の志向性を具体化し、現職ではマッチしなかった理由
※現職では難しいことを物理的に証明することが大事です
※マッチする仕事、会社、環境を具体化します
⇒「志望動機」でマッチしていることを伝えます
- マッチしなかった現状に対し自ら働きかけ・改善行動をとったか
※ミスマッチですぐに転職する人は、自分の意思決定・責任に対して軽いと思われます。
⇒自分なりのアクションで納得してもらうことが重要です
・会社選択段階での失敗を反省し、次の会社選択に生かす姿勢を見せる
※「分からなかった」⇒自分の無能さをアピールすることになってしまいます
※完全に自分の責任=自責のスタンスが重要です
⇒転職活動において、どう改善するかを企業に伝えます(課題解決が出来る人と認識してもらえる)
・現職に対して感情的にならない
2.活躍するかどうか(経験、実績、強み)
- 同業界・同職種の実務経験、スキル、高い実績がある
⇒最大の即戦力としてのアピールになります - 仕事の進め方に再現性があるか
⇒実績が自分の実力なのかどうか(環境が変わっても再現できるかどうか)を説明することが重要です - 具体的なファクトや数字で論理的に説明できるか
- コミュニケーションスキル
⇒簡潔に論理的に回答を求められます - 長期的なビジョンがあるか(入社後のキャリアビジョン)
- マネジメント思考があるか
⇒会社はチーム単位での成果を求めることが多いためです - 謙虚である、チームワークを大切にする
⇒環境適応能力があるかがポイントです
3.志望動機に納得感があるか(転職理由と志望動機に一貫性があるか)
- 一貫性(転職理由から志望動機)を持って伝えられるかが重要
⇒特に今の転職理由から志望動機の流れに説得力があるかが大切です - 「自分を採用するメリット」を感じさせることがポイント
⇒「自分が相手企業で実現したいこと」=「相手企業の利益になること」とは何かを考えることが大事です。 - なぜ同業他社ではなく、自社を選んだのか
⇒相手企業の商品やサービス、経営方針、組織形態など、特徴的なポイントを挙げながら語ると分かりやすいです - そこで「自分はこんな事で貢献ができる、即戦力として活躍できる」というアピールをし、さらに「御社で自分は何を実現したいのか」「どう成長したいのか」まで伝えることが重要です
転職理由のポイント
転職理由を聞く本質
- 仕事において何を重視しているのか
- 何にやりがいを感じ、何を嫌だと感じるのか
⇒『価値観』や『優先順位』が分かります=「人間性が見える」ということです
企業は転職理由のどこを見ているか
- 客観的に見て、転職する程の理由かどうか
- 他人の責任にしていないか、自分なりに行動を起こしたか
※他責はNGです(特に人間関係は×)⇒行動力がないと判断されます - 転職することで、改善行動に向かえているか
※同じ課題に直面しそうな内容はNGです
転職理由を作る4つのポイント
最も大事なこと
⇒転職理由から志望動機までに『一貫性』があるか(ストーリー性があるか)です
4つのステップ
- 転職のきっかけを書き出す(不満や課題など)
- 不満や課題の正当性を確かめる
- 実際に行動を起こしてみて、それでもダメだったと伝える
- 解決できなかった課題が、転職先で解決することを伝える
⇒志望動機に繋がります
転職理由がネガティブな場合
『ネガティブな転職理由でも、正直に伝えてOK』
※企業の人事は、今の仕事に何かしらの不満があって当たり前だと思っています
※ただし、そのまま伝えるのはNGです
伝えるべき3つのポイント
- 客観的に見て妥当性があるか
- 自分なりに改善や努力をしたか(他責になっていないか)
⇒どうしても打破できないことを伝える必要性があります - 転職先で改善に向かうかどうか
⇒PDCAが改善に向かっているかどうかが大切です
志望動機のポイント
企業が志望動機を聞く2つの理由
- 辛いことがあってもやり抜く覚悟があるかの確認
- ミスマッチを防ぐため
志望動機のポイント
- 募集内容を把握した上で、どういった人が求められるのかを意識すること(相手軸)
- 自分自身がどういうふうになりたくて、どのような努力をしたいのか
⇒応募する企業と、どう紐づくかを考えること(自分軸)
※自分軸の方が重要になります
NGな志望動機
- 企業を単純に褒めてしまうこと
⇒企業は「なぜ自社なのか」に着目しています - 一般論で志望動機を伝えること
⇒どんな仕事も辛いという前提で聞いているため、覚悟がないと感じられます
⇒きっかけや原体験があると伝わりやすいです
想定質問(必ず聞かれる質問の意図)
面接官からよく聞かれる3つの質問
1.あなたの強みや弱み
※どちらかと言うと「弱み」を見たいという面接官の意図があります
⇒「自分で自分を客観視する力」=メタ認知力を持っているアピールに繋がります
※自分の弱みを把握した上で、改善に繋がる努力もしていることをアピールすることがお勧めです。
2.入社後のキャリアプラン
※企業にとっては入社がスタートです
※キャリアプランが企業で実現できるかを人事は確認しています
3.仕事への動機づけ
※「なんのために仕事を頑張るのか」を言語化したものです
⇒大変なことがある前提で、どのように乗り越えられるか(モチベーションの源泉)を伝えることが重要です
逆質問のポイント
面接官が見ているポイントは以下の2点です
- 質問力
- 一貫性
アピールが目的ではなく本音で企業に質問したいこと
⇒内定をもらってから or エージェント経由で確認することがお勧めです
1.質問力
- 分かりやすく簡潔であること
- 質問の意図が面接官に伝わること
⇒『仮説検証型の質問』がお勧めです
(例)「御社のHPを拝見した時に、○○と書いてあり、それに対してこう思ったのですが、実際のところはいかがでしょうか?」
⇒この質問は「面接官が答えやすい」+「準備力が伝わる」逆質問です
2.一貫性
(例)自己PRで「トップセールスになりたい」と伝えた場合
「質問」
⇒実際、御社のトップセールスの方とそうじゃない方の差はどういうところにありますか?
※転職理由で伝えたことと質問に矛盾があると信頼性を失ってしまいます
2.面接官本人に対しての質問はOK
⇒面接官に良い印象を与えることにも繋がります
⇒自分のことを聞いてもらうことは好印象にもなります
まとめ
面接とは、相手(求人企業)のニーズをふまえ、自分がそれにマッチする人材であることを「プレゼンテーション」する場です。
事前に企業研究と自分のキャリアの「棚卸し」を行い、
「企業が求めている要素」と「自分の強み」が一致する部分を整理しておくことが重要です。